2022.12.26

【社長インタビュー】ファーストデジタルの目指す未来

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【社長インタビュー】ファーストデジタルの目指す未来
インプットポイント
  • ファーストデジタルの目指す姿と、求める人物像
  • ファーストデジタルの働き方の特徴

新型コロナウィルス感染症の流行に伴う行動制限も解除され、リモートワークからオフィスへ回帰する企業も増えているようです。
そんな社会情勢を反映してか、皮肉にも世間では、コロナ禍により加速したと言われるDXへの関心はやや薄れつつあるようにも感じられます。
一方で、弊社クライアント様も含め着実にDXを進め成果を出している企業も増えてきており、今後ますますDXへの対応の格差は開いていくことが予想されます。
そのような状況の下、より自身が成長・活躍できる環境を求め、デジタル系専門職・デジタルコンサルタントの転職市場は引き続き好調なように思います。
弊社はデジタル領域、それもデジタル戦略等、上流を専門とする、コンサルティング業界の中でも比較的珍しいコンサルティングファームです。
本日は、デジタル領域のプロフェッショナルを目指し転職を検討中の方へ、弊社の特徴や創業の経緯、会社として目指す将来像や弊社社員として求める人物像などを、社長インタビューの形でお伝えします。

Profile

粕谷 浩和Representative Director, President and Chief Executive Officer (CEO)
慶應義塾大学卒業後、アンダーセンコンサルティング(現︓アクセンチュア)戦略グループにおいて、製薬企業や通信企業をはじめとした複数クライアントの事業戦略、マーケティング戦略⽴案、 DX(デジタルトランスフォーメーション)推進などのプロジェクトに従事。フリーコンサルタント(メンバーズ常駐)を経て、デジタル領域のコンサルティングに特化したアンダーワークス株式会社を設⽴。通信・製薬医療・⾦融機関等70社以上からの受注を達成し、デジタル領域の戦略⽴案、Webサイト構築、グローバルガバナンス等のプロジェクトを推進。大⼿広告代理店、SIer各社からの上流戦略フェーズを中⼼としたプロジェクトを受託。2015年株式会社ファーストデジタルを設⽴。スタンフォード大学1997年度SJEC。

会社としてブレない軸は、デジタルとコンサルティング

本日はよろしくお願いします。インタビュアーはシニアコンサルタントのUです。

粕谷
よろしくお願いします。株式会社ファーストデジタル(以下FD) 代表取締役社長の粕谷浩和です。

さっそくですが、創業の経緯を教えていただけますか?

粕谷
まず私の経歴から説明しますと、大学卒業後、アンダーセン(現アクセンチュア)の戦略グループにコンサルタントとして入社しました。
その後いろいろあって独立し、フリーのコンサルタントになったんですけれども、アンダーセン時代に経験したプロジェクトを通じて、今後はデジタルの時代が来ると感じていたんですね。
当時はまだデジタルとは呼んでおらず、Webマーケティングというような言い方をしていました。

なるほど、それでFDを創業したわけですね?

粕谷
まだです(笑)
まず仲間と一緒に、アンダーワークスというWebコンサルティングの会社を立ち上げました。立ち上げメンバーは、アンダーセン時代の同僚と、私の幼なじみで弊社のCOO兼統括マネージャーを勤めてくれている仁科です。
仁科は当時コンサルティングの経験はなかったのですが、私の人生で出会った中で一番頭が良いと感じていたので、真っ先に声をかけました。

今のFDと同じような領域のコンサルティングを行っていた、と

粕谷
当時はまだ技術も発展途上。知見もなく、業界全体が手探りの状況でしたから、現在よりも事業領域は狭かったです。
状況が大きく変わったのは、創業から少し経った頃。iPhone 3Gの発売です。これによって一気にモバイル、デジタルに世界が動きましたね。

順風満帆ですね。なぜFDを創業したのですか?

粕谷
会社は非常にうまく行っていたんですけれども、ある時事業内容を、コンサルティングからマーケティングツールの開発・販売・導入へと、一気にピボットすることになったんです。
経営判断としては正解なのですが、私はコンサルティングをやりたかったので、会社を離れることにしました
そして新たに立ち上げたのがFDです

コンサルティングに拘りがあったのですね。それはなぜですか?

粕谷
単純にその方が面白い(笑)
プロダクトを作って売るという業態では、ある程度業務を単純化してモデル化し、スケールさせる努力が必要になります。それはそれで仕組み作りには頭を使うし面白くもあるんですが、その後はルーチンワークです。私はもっと難題に取り組みたかった。
コンサルティングという頭脳労働を生業にしようという人間は、多かれ少なかれ自身の頭脳に自信を持っているものです。
できるだけ難しい課題にチャレンジして、限界まで頭脳をフル回転させるほうが楽しいし飽きない。あなたもそうでしょ?(笑)

そうですね(笑) では会社として求める人物像もそのような人でしょうか?

粕谷
それも重要な1要素ですね。高度な論理的思考力を持っている人
それだけでなく、デジタルへの熱い想いも重要です。
デジタルとコンサルティング、この2つは弊社としてブレることのない軸ですね。

なるほど、そのあたりは次章で詳しく聞かせてください。

日本のビジネスをリードする優秀な若手ビジネスパーソンの輩出がミッション

FDとしてブレることのない軸はデジタルとコンサルティングとのことですが、その心は?

粕谷
FD創業の頃の話になるんですが、長くアメリカで働いていた友人が帰国し、食事をしながら話を聞く機会があったんです。
心に残っているのが、彼が「日本が貧しくなっているように感じる」と言うんです。
人が冷たいとか心が貧しいとかそういうのじゃないよ(笑)
街もきれいになったし、新しい技術も溢れているけど、なんだか海外に比べて貧しい、と。
バブル後の経済の停滞を肌で感じたんでしょうね。

厳しいですね

粕谷
それが非常に心に残っていて、現在に至るまで私がビジネスを行う上でのテーマになっています。日本経済の停滞を打破し、国際競争力を再び世界トップレベルに引きあげるということですね。

それがデジタル×コンサルティングにつながるわけですね

粕谷
それに加えて、優秀な若手がビジネスで成功できるよう手助けをしたいという想いもありました。
正直、自分が稼ぐのはいくらでもできるんですよ(笑)
ただ、日本が再び繁栄するためには、未来を担う若い世代が稼げるようにしないといけない
「日本の国際競争力を再び世界トップレベルに引き上げる」
「若い世代が経済の最前線をリードできる環境をつくる」

この2つの目的を実現するために、最適な事業内容がデジタル×コンサルティングだった、ということです。

もう少し詳しく教えていただけますか?

粕谷
まず、若い世代が新たなビジネスを創出し、競争を生き抜いていこうと思ったときには、現状デジタル以外の選択肢はないでしょう。
ハイレベルなモノ作りをするには資本が必要だが若い人にはそれがない。かと言って本田宗一郎氏のようにアイデアを活かして新たな製品を作ったとしても、現代では労働力の安い途上国にすぐに真似されて終わりです。
欧米を見ても、先進国で若手ビジネスパーソンが頭角を表すには、デジタル以外の選択肢は存在しないと言って良いでしょう。

なるほど納得です。コンサルティングについては?

粕谷
GAFAのようなプラットフォーマーを目指すのもよいですが、そのような会社を作るためには、創業者も極めて高レベルな専門知識が必要です。ビル・ゲイツもスティーブ・ウォズニアックも超凄腕のエンジニアですしね。
日本には、古くから「職人技」という言葉があり、クライアントのペインを特定しオーダーメイドでカスタマイズを行うようなスキルに長けた国民性だと感じています。
若い世代が今後、ビジネスの世界で頭角を現し自ら新しいビジネスを作っていくためには、コンサルティングの経験は非常に役に立つと思います。
また、「すべての幸せな家庭は似ている。不幸な家庭は、それぞれ異なる理由で不幸である。」との言葉もあるように、日本企業・経済を再生させるためには、ペインを特定してそれを取り除くコンサルティングのスキルが必要不可欠だと感じているからです。

理解できました。次章では、それら目的を達成するために、会社の運営において意識していることを伺いたいと思います。

他社から引く手数多の優秀な方が、長く働き続けたいと思うような会社でありたい

前章では、FDの会社としての存在意義、レゾンデートルについて伺いました。その実現のために、会社の運営において意識していること、実際の制度などについて伺います。

粕谷
まず、育成については非常に力を入れています
上流のコンサルティングが専門、それもベンチャー企業であれば、メンバーは大手のコンサルティングファームでマネージャーやディレクター以上のタイトルで働いていた人間で固めるのが普通です。
もしくはBPR等のプロジェクトに特化して、新卒を大量採用して常駐でクライアント先に送り込む、といった会社も多いですね。
弊社については、私が儲けるという目的であれば、既にコンサルタントとして実績のある優秀な人間を連れてきてブティック的に運営すれば良いのですが(笑) 若手の活躍・育成が会社として大きな目的である以上、そのような手段は採りたくありません。
そのため、ある程度デジタルやマーケティングといった分野に知見があり、コンサルティングの経験のない若手の中途採用を中心に採用活動を行っています。
そのような若手社員に、実際の現場でOJTを行い、コンサルティングスキルを身につけてもらうというやり方で育成を行っています。

育成方法については従業員として非常に実感しているところですが、昇格も非常に早いですね?

粕谷
優秀な人間はすぐに引き上げます。昇格も昇給も、大手コンサルティングファームに比べて非常に早いペースですね。そして給与水準も大手コンサルティングファーム並みです。
かと言って、実力に見合わないスピードで昇格させているということはありません。
大手コンサルティングファームであれば、人数が多いぶんどうしても育成にかけられる時間は少なくなりますし、プロジェクト毎に育成するメンバーも変わります。
ファーストデジタルはまだ少人数の会社ですから、プロジェクトメンバーはプロジェクトが変わってもある程度同じ顔ぶれで働くことが多く、徒弟制度のような育成がうまく機能しています。
徒弟制度のようにマネージャーが手厚く育成し、早期に実力を身に着けて昇格し、よりハイレベルな案件にチャレンジすることでより一層成長する、という良いサイクルが出来ています。

職場環境についても説明をお願いします。

粕谷
まず、弊社は100%フルリモートワークが前提です。リモートワークにあたって職位などの条件もありません。これはコロナ以前からずっと変わりません。
そもそも、デジタルで業務の変革を説くデジタルコンサルタントが、オフィスに集まらないと仕事が出来ないという時点でテクノロジーが活用できていません。紺屋の白袴になってしまいます。
一方で、自宅の環境には個々に差異がありますので、自宅では快適に働けないという方のために都内複数箇所にシェアオフィスを契約しています。
とにかく、自身が最もパフォーマンスが出る環境を自身で定義し選択していただく、というスタンスです。
リモートワークを前提としているのは、オフィスを用意してしまうとどうしても出社前提の業務が発生してしまい、リモートワークの方が生産性高く働けるにも関わらず出社せざるを得ない、という状況が発生してしまうためです。
あくまで社員には生産性を最大化することに集中してもらい、そのために必要な環境を会社として支援します、というのがFDの方針です。

キャリアパスについてはいかがでしょうか?

粕谷
デジタルについての知見があり、コンサルティングは未経験という方を中心に中途採用を行っていますが、そのような方はなかなか多くないのが現実です。
また、クライアントにおいても、上流のコンサルティングだけではなく、実行まで含めた支援を求めている企業も多いです。
実行については、FDでは施策実行フェーズにPMOとしての立ち位置で関与するなど、可能な限りの支援を行っていますが、クライアントによっては現場で手を動かす人手が足りないという課題を抱えていることも多く、その場合コンサルタントではフィーが合いません。
そのため来年度を目処に、子会社として設立済みのファーストデジタル・アナリティクス(以下FDA)を本格始動する予定です。
FDAでは、ジュニアクラスのメンバーを中心に、BPRプロジェクト等でのクライアント先常駐での支援などを行っていきます。
現時点でデジタルの知見はなく、コンサルティングの経験もないが、地頭のよい新卒や第二新卒の方を採用してFDAとしてプロジェクトにアサインし、一定の成果を出せば本体のFDで戦略系案件などのコンサルティングのトレーニングを積む、というキャリアパスですね。
FDAがマイナーリーグ、FD本体はメジャーリーグというようなイメージです。

なるほど。FD本体におけるキャリアパスはいかがでしょう?

粕谷
基本的にはFD本体は全員がコンサルタント職です。シニアコンサルタント、マネージャー、シニアマネージャー……とステップアップしていってもらうイメージで、このあたりは一般的なコンサルティングファームとなんら変わりません。
他のコンサルティングファームと異なる部分としては、現状まだ組織が小さく、今後もあまり大所帯にする気はありません。
FD本体は多くても50人程度の少数精鋭を保ち、その中で成果を上げているメンバーについては、FD本体もしくは前述のFDA、あるいは今後設立する他の子会社などで経営に携わっていってほしいと思っています。
その結果私より稼いでもらって全然ウェルカムです(笑)
もちろん、FDで積んだ経験を活かして他社に経営幹部として転職するなども歓迎です。
そんなレベルの方には是非長く働いてほしいですが(笑) FDで経験を積んだ方が、他社に移って日本のビジネスをリードしていってくれるのであれば、それは会社としての目標が達成されたということですから非常に喜ばしいことです。
もちろんFDとしても日本のデジタル業界をリードし、日本のビジネスを復活させるべく、優秀な方に長く働いて活躍し続けて頂けるような、魅力ある会社であり続けたいと思っています。

長時間のインタビューお疲れ様でした。本日はありがとうございました。

編集後記

いかがだったでしょうか。
筆者自身日々実感していますが、FDは非常に良い会社です。
このインタビューでは伝えきれていない良い部分もまだまだたくさんあります。
論理的思考力に自信があり、デジタル分野のコンサルにご興味を持たれている方がいらっしゃいましたら、是非FDの中途採用へご応募ください。

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この記事はマガジン編集部が執筆・編集しました。

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