2023.04.27

【事例紹介】共通ポイントを活用したCRMマーケティング業務支援

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【事例紹介】共通ポイントを活用したCRMマーケティング業務支援
インプットポイント
  • 共通ポイントを活用したマーケティング業務が理解できる
  • 共通ポイントの主要事業者や規模が分かる

共通ポイントプログラムを活用したCRMマーケティングに関する業務支援のご紹介です。
CRMマーケティング自体の物珍しさは少ないものの、共通ポイントを導入している複数の提携店企業に対してマーケティング支援を行うという取り組みには、若干の珍しさがあると思いますので事例としてご紹介いたします。

CRMマーケティングとは


CRM(=Customer Relationship Management/顧客管理)ツールを活用し、顧客の性年代や趣味嗜好や購買履歴といった顧客データをもとに、顧客のニーズに応じて最適なタイミングで最適な商材/サービスを訴求することを目的としたマーケティングです。

例えば、冠婚葬祭のタイミングでスーツや礼服をレコメンドする配信を実施したり、誕生日にあわせてケーキや花、ギフト等に関するクーポンを配信を実施したり、新商品が発売したタイミングで普段利用頂いている顧客に対して広告配信を実施する等といった取り組みを行います。


共通ポイントとは


ポイントプログラムのうち、特定の企業のみで利用可能な独自のポイントプログラムではなく、様々な業種・業態で利用可能なポイントプログラムのことです。 
2022年9月までの代表的な共通ポイントはTポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、dポイントの4種でしたが、2022年10月にpaypayポイントが共通ポイント市場に新規参入しています。

ポイント名称TポイントPontaポイント楽天ポイントdポイントPayPayポイント
会員数約7,000万人(※1)約1億773万人1億以上約9,200万人約5,500万人
加盟店数約15万店約26万店約500万箇所約440万
箇所
約374万
箇所
年間発行額非公表約2,000億pt約6,200億pt約2,900億pt(※2)約6,000億(※3)pt
運営会社CCCMKホールディングス株式会社株式会社ロイヤリティーマーケティング楽天グループ株式会社株式会社NTTドコモPayPay株式会社
主要な共通ポイントプログラム事業者一覧
※1:年間アクティブ利用者
※2:年間利用額
※3:2023年3月度想定数値

共通ポイントプログラムを活用したCRMマーケティングとは

共通ポイントを導入する際、共通ポイントを運営する事業者はサービスやシステムの利用料(=ポイント原資)の支払いを提携店に求めます。

その代わりに共通ポイント事業者は、提携店に対して下記のようなマーケティング業務を支援するケースが一般的です。

  • 提携店の店舗で共通ポイントを利用した顧客データの可視化
  • 提携店独自の共通ポイントを活用したキャンペーンの実施
  • 他の提携店と共同で共通ポイントを活用したキャンペーンの実施
  • キャンペーンの訴求に必要な広告の配信
  • キャンペーンの効果分析

この取り組みは、ポイント事業者自体にとっては会員数やポイントの流通量を増加させる目的がありつつも、提携店にとっても既に共通ポイント利用実績のある比較的質の高い顧客が送客されるといったメリットを享受できる機会の一つとなっています。

尚、上記に記載したマーケティング業務支援の中には利用料の範囲で実施可能なケースと、別途オプション費用が発生するケースの両方が存在しています。

主な支援業務一覧

本案件では複数の提携店に対して、前見出しで記載したマーケティング業務の支援を共通ポイント事業者の立場から実施しています。支援業務の内容は下記の通りです。

営業支援

リレーションシップの構築

  • 提携店向けの定例会参加、企画/提案/実行/分析における窓口業務。

企画/提案支援

プランニング

  • 顧客の広告媒体の特性や機能を理解した上で、エンドクライアントとなる加盟店企業の業種・業態、商材やターゲット像に基づき、具体的な施策のプランニング(施策の目的/セグメント/広告媒体/配信期間/インセンティブ設計/評価指標の策定/レポートフォーマットの策定)の実施。
  • 顧客の営業担当者または、提携店企業の担当者と直接コミュニケーションし、施策内容のすり合わせや調整等を行い合意を形成。

実行支援

配信準備

  • 企画/提案フェーズで確定した内容に基づき、実行に必要な準備および各媒体担当者との調整。
  • 場合によっては、広告の配信に必要な各種制作物のディレクションや文案作成を実施。

分析支援

レポーティング

  • 企画/提案フェーズで合意している評価指標に基づいて、広告配信実績の集計から示唆、改善案の抽出およびレポートの製作を実施。

まとめ

弊社の案件としては珍しい、マーケティングの実行に属する案件のご紹介でした。

本案件では私以外にも、マーケティングに関する知見やコンサルタントに必要なドキュメンテーションスキルは勿論のこと、各領域で強みをもったメンバーで手厚い支援を継続しています。

共通ポイントの導入に関するお問い合わせをお受けすることは難しいですが、マーケティングの業務支援に関するご相談は受け付けておりますので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

Profile

窪田 聡史Consultant
WEBプロダクションにてディレクターとしてサイトやオウンドメディア構築、WEBコンテンツ制作に従事。コンテンツの企画からリリースといった制作の全工程においてプロジェクトの進行管理で豊富な経験を積み、2021年から株式会社ファーストデジタルにジョイン。
窪田 聡史
窪田 聡史
この記事は窪田 聡史が執筆・編集しました。

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