社会人が継続的に学習できるようになる3つの方法
- インプットポイント
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- 忙しい日々の中で学習のモチベーションを維持するには。
- 1日の中でどのようにして時間を作り出すべきか。
- 学習に役立つツールと活用の仕方について。
社会人として忙しい日々を送る中で、新しいスキルや知識を身につけることは容易ではない。しかし、日々のわずかな時間を学習に充てることで、着実に成長できるチャンスが広がる。本記事では、社会人のための効果的な学習法について紹介する。
目標を設定する
筆者は以前に「よし、仕事に役立つ知識を学ぼう!」と思い立ち、ITに関する書籍を購入したことがある。ただ、特に明確な目標があるわけではなかったので、3日坊主で終わってしまったという苦い経験がある。
しかし、「仕事に関連する資格を取得しよう!」と決意してからは、継続することができた。このように、学習の継続を成功させるためには、まず明確な目標を設定することが不可欠だ。目標がなければ、学習の方向性が定まらず、成果を上げることが難しくなる。以下に、目標を設定する際のポイントを詳しく解説する。
1.具体的な目標
目標を設定する際には、それが具体的であり、かつ測定可能なものであることが重要だ。例えば、「ITの知識を身につける」という目標を、「ITパスポートの試験に合格する」といった形に具体化し、測定可能な目標を設定した。具体的な目標は、学習の進捗を確認しやすくし、モチベーションを維持する助けになる。
2.達成可能かつ現実的な目標
目標を設定する際には、自分の能力や状況に合わせて達成可能かつ現実的な目標を選ぶことが重要だ。IT初心者がいきなり応用情報技術者試験に挑戦する、というような過度に難しい目標を設定すると挫折してしまうので、段階的に難易度を上げつつ着実に達成できる目標を見つけるべきだ。また、自分のスケジュールや環境に合わせて目標を立てることで、継続的な学習計画を立てることができる。
3.目標に期限を設ける
目標を達成するためには、それに対する期限を設けることが有効だ。期限を持たせることで、学習に焦点を当て、計画的に進めることができる。例えば、「3ヶ月後にITパスポートの試験に合格する」といった目標を設定し、資格試験であればまずは受講料を払ってしまうのがよい。筆者はまず5000円程度の受験料を払ったが、「もしも1回目で落ちて、2回目も受験するとなると1万円の出費となり痛いな、、。だから必ず一発で合格しよう」と決意できたこともモチベーションの原動力となった。
時間の使い方を見直す
毎日の忙しいスケジュールの中で学習時間を確保するためには、時間の使い方を見直すことが欠かせない。以下に、効果的な学習のために時間を作り出すための具体的なポイントを解説する。
1.時間の優先順位を意識する
時間の使い方を見直す際には、時間の優先順位を意識することが重要だ。仕事や家庭の優先事項を明確にし、それに基づいて学習に充てるべき時間を確保する。どの活動が本当に重要なのかを理解することで、時間のムダを減らし、学習に専念できるようになる。
特に効果的なのは、まずは普段の時間の使い方を振り返り、24時間の過ごし方を書き出してみることだ。以前の筆者は、自由時間に好きな映画やテレビドラマ、スポーツなどを視聴していた。このような過ごし方は至って普通だと思うのだが、特に明確な目標というものがなかったので、ダラダラと受動的な時間の使い方をしてしまっていたことが問題だった。
2.最適な学習時間帯を見つける
自分にとって最も効果的な学習時間帯を見つけることも、時間の使い方を見直す上で重要だ。朝の清々しい時間や夜の静かな時間など、個々の生活リズムに合わせて学習することで、集中力を高め、効率的な学習が可能となる。自分の生活パターンに合った学習時間帯を見つけることで、学習への抵抗感を軽減することができるだろう。
筆者の場合は平日の朝や夜、週末の自由に過ごせる時間の一部を学習に充てている。そして、自分の好きな映画やスポーツの視聴は、頑張ったご褒美という形にしているので、以前よりもメリハリのある時間の使い方ができるようになった。
3.スキマ時間の活用
通勤時間や待ち時間など、日常生活の中には空き時間が多く存在する。これらの時間を有効に活用して学習することで、短い時間で効果的な学習を行うことが可能だ。筆者の場合は家事やスキマ時間にオーディオブックやYouTubeの学習コンテンツを視聴している。
読書となると集中力が必要になるので、時間を確保して継続することはなかなか難しいが、聴き流しであれば1時間はあっという間に過ぎてしまう。さらに何度も繰り返し視聴することで、理解度も増していくのでおすすめの学習法だ。
小さなステップから始める
学習においては、小さなステップから始めることが重要だ。大きな目標を小さなタスクに分割し、日々の習慣として取り組むことで、効果的で継続的な成長をすることができる。以下に、小さなステップから始める際のポイントを解説する。
1.タスクを細分化する
大きな目標を小さなタスクに分割することで、取り組みやすいステップに分解できる。例えば、大きなプロジェクトや難しいスキルを身につける場合でも、それを具体的なサブタスクに分け、一つずつクリアしていくことで、達成感を得ながら成長していくことが可能だ。
例えば、ITパスポートの試験は120分の試験で100問の問題が出題されるくらいのボリュームのため、学習範囲もまあまあ広い。ITパスポート試験の入門書的な存在である「いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書」という参考書があるのだが、約500ページもあり、筆者はすぐに挫折してしまった。
2.毎日の積み重ねが重要
挫折してからは、参考書をただ読むだけの勉強法は自分には合わないことがわかったので、過去問を1日1問だけでも解くような学習スタイルに変えた。このほうがゲーム感覚で取り組むことができ、正解ができると嬉しいし、間違えると悔しいので解説や先に挙げた参考書の該当箇所を飽きずに読むことができるようになった。
人によって合う合わないがあると思うが、筆者はインプットではなくアウトプット中心の学習法に切り替えてからはスムーズに継続することができた。このように、1日1問でも、1日30分でもいいので学習時間を確保することが、忙しい社会人には効果的だ。
学習ツールを活用する
1.学習コンテンツを視聴する
昔と比べ、今は無料もしくは安価で高品質な学習コンテンツがたくさんリリースされている。例えば、ITパスポートを例にすると、YouTubeで多くのコンテンツを視聴することができる。
先ほど紹介した書籍の著者が、動画でITパスポートに出題されるテーマについて丁寧に解説しているものもあれば、一般の有資格者が過去問について一問一答形式で解説している動画もある。筆者はこれらの動画も学習コンテンツとして活用することで、効果的に学習することができた。
2.タブレットを活用する
ITパスポートに限らず、最近は資格試験の参考書を購入すると、同じ内容をPDFでダウンロードできるようなサービスも多く見かけるようになった。筆者はこれまでは紙派だったのだが、最近になってタブレットでPDFを閲覧する学習スタイルに変えてみた。具体的にはiPadとApple Pencilを利用しているが、学習アプリも充実していることで、PDFにマーカーを引いたり、間違えた問題と解説を切り取って、オリジナルノートを作成したりするなど、紙とは比べ物にならないくらいスムーズにできるので大変重宝している。
3.コミュニティに参加する
ひとりで学習をしているとどうしても継続することは難しいが、同じ目標を持つ人達と交流をすることで情報交換ができるし、モチベーションの維持もすることができる。
筆者は学習アプリやLINEのオープンチャットで関連するコミュニティにいくつか参加しているが、匿名で気軽に参加でき、日々の学習報告をお互いにし合ったりしているので、良い刺激を受けている。
まとめ
学習は個人の成長において不可欠な要素だ。効果的な学習を実現するためには、今回取り上げたような、
- 目標を設定する
- 時間の使い方を見直す
- 小さなステップから始める
- 学習ツールを活用する
ことを意識することで、日々学びのモチベーションを保ちながら、スキルや知識の向上に繋がるような時間の使い方ができるはずだ。
- マガジン編集部
- この記事はマガジン編集部が執筆・編集しました。
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