ペンディングしていたプロジェクトを再推進するためには?①
- インプットポイント
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- ファーストデジタルの伴走型支援について知ることができる
- ペンディングしたプロジェクトを再推進させるためのヒントを知ることできる
グループ各社を含めた社内の様々なデータを一手に担い、いわばインフラのような存在となっているデータ基盤。「より自社に適したものを求めて…」「グループ傘下企業のデータ集約を求めて…」など、将来的な自社の発展のために、その移設・導入に関する話題が社内で持ち上がることも珍しくないのではないでしょうか。
ファーストデジタルでも、そのようなシステム導入支援、システムリプレイス支援に関するご相談をよく頂いております。今回は、その中の1つの案件としてプロジェクトオーナーの方から高い評価をいただいたものについて深掘り、数回に渡って解説いたします。本記事を通して、ファーストデジタルのシステムリプレイス支援や伴走支援型コンサルティングについて、イメージを膨らませていただけますと幸いです。
初期コストがネックとなりペンディングしていたデータ基盤の移設プロジェクト。どうすれば再推進できるのか?
今回のクライアントは、社内の一部組織で分析・可視化や商品企画・開発などのために利用しているデータ基盤を、会社全体のデータ利活用のために他のデータ基盤に移設できないか、というご要望をお持ちでした。そのご要望について、弊社がより深くお伺いしたところ、以前も同様の議題が上がったものの、移設コストがネックとなりペンディングしてしまったとのこと。ここで初めて、弊社が頂いたご要望が、正確には「データ基盤移設に関するプロジェクトの再推進」であることが判明しました。
プロジェクト再推進のために最も重要なポイント
データ基盤を移設するに当たり、初期投資としてのコストが発生することは、避けることのできない事実です。そのため、このプロジェクトを再推進させるために最も重要なポイントは、「移設コストというリスクを取るに値するメリットを、説得力のある形で打ち出せるか」という点でした。そこで、弊社はクライアントへのヒアリングを重ね、現状のデータ基盤における課題と、それを移設するにあたって現段階では不明瞭な要素を洗い出し、それぞれへの対応を微細に検討することとしました。クライアントにとっては、弊社側の検討内容を確認した結果、予想される課題が解消でき、なおかつ不明瞭な要素がクリアになると判断できれば、初めてこのプロジェクトにGOサインを出すことができます。
この際、「プロジェクト再推進に対するGOサインを得る」ためのロードマップとして、弊社では以下のようにスケジュールを引いています。
インプット収集フェーズにて、各関係組織にヒアリングした結果判明したこと
今回のプロジェクトは、システム色が非常に強く業界特性も含まれた内容です。そのため、クライアントにご協力いただきつつ、データ基盤に関する資料を全て弊社側でインプット/整理することで、弊社メンバーがある程度の知識を蓄えた状態でクライアントにヒアリングをするという流れを取りました。その際、ヒアリングをさせていただいた組織は、おおよそ10組にも上ります。最終的には、資料上から読み取れる現在のデータ基盤に関する情報と移設後のデータ基盤に関する情報/関係各組織からヒアリングした結果得られた内容、それぞれが別個の資料として取りまとめられ、インプット収集フェーズの成果物となりました。
特に、ヒアリング面においては、関係各組織の方々から得られたご意見がおおよそ同じような課題感やご希望にまつわるものだということ、分析・可視化のためにデータ基盤を利用する方々としては現在の分析品質の維持が非常に重要な要件となることが分かりました。また、データ基盤を移設するに当たり、その周辺システムの仕組みや役務も踏まえた上で、どこまでの範囲を/どの程度/どのように移設するかという「移設パターン」の検討が必要だということも判明しました。
最適な移設パターンを見つけるには?
ここで考えなければいけないことは、数ある移設パターンをどのように評価していくか、という点です。当プロジェクトにおいては、クライアントで使用しているデータ基盤の特徴として、特に分析・可視化基盤と密接な関係にあることが挙げられており、それらを利用して分析・可視化を行う方々にとっても、分析・可視化品質の担保は非常に重要な課題でした。
そのため、まず弊社は、移設パターンの評価を大きく2つに分け、「データ基盤」/「分析・可視化基盤」それぞれに対し、評価観点と評価軸を設ける形で検討を開始することとしました。
弊社の検討結果に対するクライアントの反応は?
我々ファーストデジタルがご提供するコンサルティングサービスは、クライアントにとってよりコミットメントした最適解を導きだすため、クライアントからのフィードバックによるブラッシュアップを精度高く行っています。その分、我々が検討した内容のご提示➞クライアントのご意見/質疑応答の吸収➞より濃密な検討案のご提示という流れを、プロジェクト内で繰り返します。
結果からお伝えすると、この時弊社がクライアントにお持ちした「データ基盤/分析・可視化基盤で評価軸/評価観点を分けて考える」という案は、クライアントからは評価軸として今少し不十分であるとのご指摘をいただきました。それが、ファーストデジタルの伴走型支援コンサルティングによって、プロジェクトを進める内に精度を上げ、最終的にはクライアントから高い評価をいただけるプロジェクトへと昇華します。
次回の記事では、その過程について解説させていただき、プロジェクト内にどのような変化が起きていたのか、読者の皆様と一緒に振り替えることができればと思います。ここまでお読みいただきありがとうございました。
- マガジン編集部
- この記事はマガジン編集部が執筆・編集しました。
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